かさつきが気になる日、寒風にさらされた日、お肌の調子や気分に合わせて入浴剤をチョイス。天然の植物成分や香り、太古の海のミネラルのお風呂を楽しんでください。
あなたはなぜお風呂に入るのでしょうか?お風呂に入る目的を、体の清潔を保つため、だけだと思っていませんか?そうだとしたら、それはもったいない話です。お風呂には様々な効用があります。疲れた体とこころを休める、体と頭をシャキッとさせる、健康の維持に、ダイエットにと、使い道はいろいろ。せっかく毎日のように入るお風呂だからこそ、有効に活用しませんか?ここではお風呂の効能を科学的に解説いたします。
お風呂の温度によって正反対の効果があります。
熱いお風呂(42~44℃)の効果・・交感神経が緊張し、新陳代謝が高まり、眠気が取れます。体も心も活動に適した状態になります。
ぬるいお風呂の効果(35~38℃)の効果・・・副交感神経の働きが強くなるため、精神が落ち着き、筋肉の緊張がほぐれます。毛細血管が開いて、血行が良くなります。心身ともにリラックスした状態になります。
仕事に行く前は熱めに、休む前はぬるめのお湯が良いのですね。
水(お湯)の中では水圧で体が縮みます。胴回りで3~6㎝もちぢむことからも、かなりの圧がかかっていることがわかります。この圧力で、腹部と肺の境にある横隔膜が押し上げられ、肺が小さくなります。肺が小さくなると中の空気の量が減ってしまうため、これを補おうとして、呼吸数が増えます。また、この水圧で静脈の血液やリンパ液が心臓に戻されてくるので、心臓の働きが活発になります。その結果、全身の血行が良くなります。
水(お湯)の中に入ると体がとても軽くなります。これをアルキメデスの原理といいますが、水中では空気中の1/9ほどの重さになります。そのため、空中で重い体を支えていた骨や筋肉はとてもリラックスすることができます。この体のリラックス感が、脳に伝わり、心もリラックスすることができるのです。
沸かすお風呂に比べて、蛇口をひねればお湯が出るシャワーはとても手軽です。朝の熱いシャワーは、頭と体をシャキッとさせるにはとても効果的。でも、お宅にバスタブがあるのならば、リラックスタイムはぜひゆっくりと湯船につかることをお勧めします。シャワーもバスタブに湯を張るのも、コスト的にはあまり差がないとのことですよ。
お風呂には体をきれいにするだけでなく、いろいろな効果があることがわかりました。血行が良くなることや心身ともにリラックスすることは、美容上とても良いことです。さらにより効果的な入浴をするためには、入浴剤がお勧めです。冷え対策に、お肌のかさつき改善に、しっかり汗をかいてダイエットの一助に。また、精油やハーブは、美肌効果もリラックス効果も抜群です。
入浴剤で、あなたのお風呂がエステに進化します。
入浴剤の成分は、さまざまな効果を発揮します。
日本には、神道の風習で、古くからみそぎという習慣がありました。これは川や滝で行われた沐浴の一種です。
そして仏教の伝来とともに、僧尼のための沐浴施設、湯堂、浴堂が建てられましたが、次第にそれが一般民衆にも開放されるようになりました。このころのお風呂は、薬草を使った蒸し風呂でした。湯船のお湯につかるという入浴スタイルがいつ頃から行われていたのかは不明ですが、江戸時代にはそのような施設が登場しています。贅沢な家庭風呂が普及したのはつい最近のこと。それまでは、銭湯に通うのが一般的でした。
日本では古くから天然の温泉を健康のために利用し、また、薬用植物を利用したしょうぶ湯やゆず湯のような薬湯に親しんできました。薬湯は江戸時代になると皮膚病の治療にも利用されるようになりました。明治の半ばに生薬を煮出して使うタイプの商品が発売されましたが、これが市販される入浴剤の始まりでした。やがて天然の温泉成分を乾燥、粉末化したものや、色素や香料を加えたものが作られるようになり、家庭で手軽にいろいろなお風呂を楽しめるようになってきました。
日本人のお風呂好きは世界的に有名で、昔から清潔な国民と言われています。
日本でお湯につかるタイプのお風呂が発達したのは、気候風土によるところが大きく、周囲を海で囲まれ、温暖・湿潤な気候のため、水浴や温浴が好まれたとも言われております。